枝豆音楽祭後記

2019年8月18日、枝豆音楽祭兼3rdアルバムリリース編、無事終了いたしました!お越しくださった方々、本当にありがとうございました。CDを手に入れた方は、感想をぜひ教えてくださいませ。

以下、ひとりごとのようになってしまったけれど、この夏の記録として。

 

~~~~~

 第一部は、新しいアルバムの1曲目、「Morning Call」から開幕。いつものも新しいの(「Bandwagon」という曲)もやった。第二部が始まり、パックワン氏に「つむじ風」を歌ってもらった。かんじょう氏に「青いアイシャドー」を歌ってもらった。フルートのぺーさん、アルトサックスのますこさん、バリトンサックスのヤマモトケンジによるイカしたホーン隊とともに、新しいアルバムの曲を演奏した。あれよあれよといううちに、気づけば音止めの時間になっていた。枝豆音楽祭で20曲やったのは初めてなんじゃないかな。

 

 途中で「Holiday」というタイトルについて話した。メンバーはみんな仕事があって、休みの時間や休日にしか音楽ができない。もっとやりたいことがあるのかもしれないけれど、それでも音楽に寄り添い、打ちのめされ、そしてもしかすると、ときどきは救われたりしている。それってとても尊いことなんじゃないか。もしもそんなふうに、僕らの音楽とともに休日を過ごしてくださる方がいたら、どんなにいいだろう。そういう話だ。

 

 メンバーのそれぞれをとりまく状況はいつも変わっていくけれど、バンドがそのときの負担にならないように活動しているつもりだ。音楽に専念してくれとはけっして思わない。人生の変化は音楽のいいスパイスになってくれるからだ。仕事がうまくいっている人のリズムは前へ前へ進むし、結婚する人の声はロマンチックだし、子供をもった人の出す音はやはりとびきり太くてあたたかい。だからこそ、曲はCDに録音したものが完成形ではなくて、いつも演奏のたびごとに風味を増していくものなのだと思う。

 

 そういう意味では『Holiday』も、みんなでがんばって作った自慢のCDではあるけれど、ひとつのスタートラインにすぎない。結成10周年イヤーはもうすぐ終わりますが、これからも、どうか、よろしくお願いします。